だんしちおどり
団七踊
- 和歌山県
- 8月
団七踊は、和歌山市岡崎地区の盆行事の一つとして、盆踊りの中に代々、踊り・歌い継がれている民俗芸能です。元となったのは、享保8年(1723)の奥州仙台藩における仇討ち話に題材をとった歌舞伎「白石噺」であり、安政9年(1862)に江戸森田座で初演されました。当時、参勤交代に随行した岡崎の郷士がそれを観劇し、帰郷してから歌と踊りに仕組んだとされます。
踊りは、団七・姉・妹の三人一組で、やぐらを中心に右回りに踊ります。敵役の団七は紋入白衣に袴で太刀を持ち、姉は青を随所に使用した服装で薙刀を持ち、妹は赤を随所に使用した服装で鎖鎌を持って踊ります。構成は、前踊りの、姉妹の武術の稽古を模した「さらし踊り」・「薙刀踊り」を含めて「団七踊」といいます。