のざとすみよしじんじゃれいたいさい
野里住吉神社例大祭
- 大阪府
- 7月、8月

野里地域においては水害が多く、荒ぶる中津川を治めるため、毎年7月晦日、8月1日に古くから山車が引き出され祭礼が行われました。天保9年の文書が残されており、これから天保3年から東之町地車が宮入りしていたことが明らかとなっています。以後、水の都大阪の入口に当たる旧中津川の水害避けの祭礼として継承されています。この地域の祭礼には幕末に大阪北部で広まったとされる独特の囃子と踊りも継承されていますが、この地域の他にこれを受け継ぐ者は数少なくなっています。
そろいの浴衣に提灯を持ち、山車に積んだ太鼓や鐘を鳴らし、家内安全を願って町内を回ります。祭りの前日には舞台を設置し、囃子と踊りを披露します。子どもたちへのお手本となるよう大人たちは一生懸命な姿を見せ、子どもたちにとっては練習の成果を発表する場でもあります。また、祭りの前日に山車を引き出すと、2日間の祭りが終わるまでは倉庫に収めず、交代で寝ずの番をする伝統が今も受け継がれています。