伝統行事等詳細

さりょうあみかさかぐら
佐料編笠神楽

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行事内容

高松市鬼無町佐料に伝わる郷土芸能です。地区の平安と秋の豊作を祈る荒神祭の里神楽で、地区の若者が農耕用の編笠を烏帽子に見立てて、野外の特設舞台で舞います。
佐料地区には、中世の豪族で18代続いた香西氏の本拠地である、勝賀城跡・佐料城跡が残っています。神楽は香西氏の御家騒動を巡る母子の鎮魂行事として始まったと伝えられています。正平7年(1252)十代目当主家資(いえすけ)が京都の合戦で戦死したとき、その子五郎が家督を継ぎ、その跡目を巡って香西氏の内紛が起きました。五郎が月見の夜何者かに刺傷され、母は悲しみ自害しました。その後、城下には奇妙な事件が相次ぎ、民衆は不安と悪霊を鎮めるため祠を作り、祭りを始めたと伝わっています。

神楽の舞は15種類あり、神職の神楽舞に似たところも多くあります。

1.神の舞
2.相舞
3.ほうきの舞
4.塩振り
5.四方切り
6.弓の舞
7.からすの舞
8.岩戸の舞
9.両刀の舞
10.猩々の舞
11.剣の舞
12.大火
13.上殿
14.4人兄弟
15.薙刀

かつては女人禁制の行事でしたが、現在は女性の舞手も参加して開催されています。

行事の見どころ

昔は若者の力自慢やカッコよさをみせて嫁とりに貢献したということです。「神の舞」、「相舞」、「剣の舞」などがあり、笛や太鼓・スリガネのお囃子に合わせて優雅に力強く舞います。
「岩戸の舞」は唯一の女舞ですが、男性が舞を奉納します。
可愛い「猩々(しょうじょう)の舞」は神楽連中のアイドル的な人気があって、小学生の男の子がお猿に扮して可愛く舞います。
「上殿さん」の即興の掛け合いは、舞手も観客と共に楽しんで夜祭りを盛り上げます。その為、伝統芸能でありながら、その時々の時世や舞手の個性が反映され、毎年舞が異なります。
手作りのカンヤ(火薬綿)を青竹に付けて回す「大火(ダイバ)」は見どころです。腕に覚えのある方の飛び入りも歓迎します。
素朴でたくましい若者の舞は地区の安寧を祈り、地区の方々の繋がりを強くする行事として地区ぐるみで支えています。

毎年、荒神祭前夜(現在は秋分の日前夜)に、佐料興津荒神社境内で奉納しています。

周辺地図

例年の実施日
9月秋分の日前夜
令和6年度の実施日
令和6年9月21日
補足事項
開始時間は、18:00~
開催場所
香川県高松市鬼無町佐料
佐料公会堂
交通アクセス
JR四国 瀬戸大橋線又は予讃線の鬼無駅から徒歩15分
お問い合わせ先
高松市文化財会
0878392660
ホームページ
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