いそのじんじゃ しゅうきれいたいさい
伊曽乃神社 秋季例大祭
- 愛媛県
- 10月


伊曽乃神社で毎年開催される例大祭は、五穀豊穣を感謝し地域の発展を祈る神事で、江戸時代から300年もの間開催されており、西条市の伝統的な文化となっています。
毎年10月15日~16日に昼夜問わず開催され、だんじり・みこし合わせて80台余りの屋台が繰り広げる豪華絢爛な神事です。
この祭礼で最も奉納台数の多い「だんじり」は、文献上1781年(宝暦11年)に初めて登場しております。各屋台(山車)には様々な彫刻や装飾が施され、各地域住民が先代の思いを引き継ぎ、次世代へ受け継いでいくために丁寧に使用されています。
何と言っても「川入り」です。
2日間に渡って行われる神事のどれもが地域住民が一体となり、どの屋台も負けじと練りを繰り広げる見応えのあるものですが、そのなかでも特徴的なのがクライマックスの「川入り」です。
西日本最高峰の石鎚山系に源を持つ加茂川の土手に、だんじりが集まり祭りのフィナーレを迎えます。川を渡って伊曽乃神社に宮入りしようとする神輿を見送りに来ただんじりが、夕日を浴びながら土手の上に一列に並ぶ姿は壮観そのものです。
また、清流豊かな川の中では祭りの終わりを惜しみ、水しぶきを上げながら10台余りのだんじりが宮入りに向かう神輿を取り囲み、川の中で練り合います。
観光客の皆様にとっても、地域住民の熱気や伝統文化を肌で感じることができ、日本の地域文化に深く触れられる機会で、西条市の豊かな伝統と文化が結集した象徴的な光景であり、その迫力と美しさは、一見の価値ありです。