かつべのひまつり
勝部の火祭り
- 滋賀県
- 1月

約八百年続く祭りで、その起源は土御門天皇の時代にさかのぼると言われている。
時の帝・土御門天皇が重い病気になられたのでその原因を占い師に占わせたところ『近江国栗太郡と野洲郡の境に大きい沼があり、ここに数千年生きる「大蛇(おろち)」がいて、天皇に危害を与えている。このままでは、御命を奪うだろう』と答えた。そこで宮中では直ちに「おろち退治」の兵を現地に派遣したが、「おろち」はなかなか姿を現さなかった。このため神社では50日の願掛け祈願がおこなわれ、その満願の日、弱った大蛇が境内に這い出てきたのでこれを打ち殺し焼き払ったところ、病気が快癒されたので、これを記念に大蛇にみたてた大松明を焼いて無病息災・病気平癒・五穀豊穣を祈願する祭りとなった。
12基もの大松明が一斉に燃え盛るのは圧巻の一言。松明は大蛇の胴体をモチーフとしています。