もりのまつり
森の祭り
- 静岡県
- 11月


森の祭りは森町森の三島神社を中心として行われる祭典である。
この森の祭りにおける屋台の引き回しについては、1863年(文久3)の記録から、幕末には屋台があったと考えられる。屋台は遠州地方独特の2輪屋台であり、彫刻・金物等が施され、漆塗りの屋台が多いことも特徴で、その形状は「森町型」とも呼ばれる。
三島神社で舞楽を奉納した子供(「舞児(まいこ)」)を、各町内の若衆が屋台の「手木」と呼ばれる部分を下ろさずに、町内まで送り届ける「舞児還し」と呼ばれる風習や、互いの屋台の手木を接触寸前まで近づけ、祭参加者が相手の手木内に飛び込んだりする「練り」と呼ばれる風習は、森の祭りの醍醐味である。