おおしまおどり
大島踊り
- 福井県
- 不定期

大島踊りは、江戸時代の終わり頃から始まったとされ、「男踊り」と「女踊り」を合わせたものを言うが、現在では男踊りは行われていない。
男踊りの正式名称は「大島神事踊り」と言い、各村々の若衆のみで構成されていたため別名「若衆踊り」とも言われる。全員着物に絽の羽織といった一張羅姿で20人程の若衆が円になって回るものである。戦前は15日に島山神社本殿前と長楽寺阿弥陀堂の前で踊っていたとされている。
女踊りの別名は「ヨッサッサ踊り」「あねさん踊り」と言い、掛合式で男踊りが終わるのを待ち、男踊りの輪の中に入り一緒に踊る。また、女踊りは8月23日の盂蘭盆に西村区の薬師堂に村中の者が集まり踊っていたと伝わる。戦争により、若者が全くいなくなった時代に男踊りは衰退してしまったが、女踊りだけは保存会が結成され復活した。
一般的な盆踊りで着用される浴衣ではなく、絣など昔の外仕事の装いで踊ることが特徴である。
定まった時期に踊りを披露する行事はないが、おおい町内での伝統踊りの催し事、文化祭などに出演し、踊りの伝承を行っている。