こうずはちまんしゃしゅんきれいさい、しゅうきれいさい
楮八幡社春季例祭、秋季例祭
- 富山県
- 5月、10月



現楮八幡社殿は、明治29年(1896年)に井波町の三谷五三郎大工が建立したものです。旧社殿は、明和3年(1766年)3月8日大工氷見大窪清助の建立との記録があります。なお、平家の末裔篠塚籐之進が、聖徳太子二歳の像(同集落の聖光寺に現在安置)を安置していたとの言い伝えもあるなど、創建年月日等は不詳です。
楮八幡宮では、毎年5月3日の春季例祭、10月3日の秋季例祭において獅子舞が奉納されます。秋季例祭の獅子舞は昭和21年、前年の大凶作から一転して大豊作となったことへの豊穣感謝の思いから奉納したのが始まりとのことです。
南砺市楮集落の獅子舞は、氷見方面から伝えられた旧平村田向田向集落の獅子舞が旧上平村東赤尾に伝わり、それを明治30年頃に習ったものです。
楮獅子舞の特徴は、その当時の原形を崩さず古いかたちを保ち伝えられていることだと言われています。
演目のひとつ「キリマゼ」は、五箇山の他地区には見られない楮獅子舞独特の踊りです。
また、いくつかの演目では、途中で獅子が獅子取りを巻き込んで回る方向が、他地区にはない左回りがあるのも特徴です。