おちめんはつかねんぶつ
越知面二十日念仏
- 高知県
- 8月



慶長の頃より、毎年8月20日に、津野親忠と中越長左衛門、弘法大師の霊を祀り慰めるため、念仏踊りを奉納して、集落の安泰を信仰の力で招こうとしたのが始まりである。
この二十日念仏は越知面区の神仏一体の大祭であり420年余り続けられている。
踊り経文は、「編南無阿弥陀仏」である。
境内には、津野親忠、中越長左衛門、弘法大師と染めぬかれた大幟が立ち、神官と僧侶が神仏合同で大祭を執行する。
建物南縁には、区内役職者が裃袴姿で南面正座、見届けの形で立ち会う。広場中央に大太鼓を囲んで、踊り子達が着飾り東西南北に体形を整える。
踊りの中心楽器は、大太鼓で踊りの流れが作られている。うちわ(出し)とうちわ(受け)により、「編南無阿弥陀仏」(ヘンナーモーミードーバイ)という経文の節廻しを変えながら繰り返す。
この節廻しは「喜怒哀楽」を節廻しに再現していると言われているので聞き比べて体感していただきたいものです。