おおみやくさいれい
大宮区祭礼
- 千葉県
- 10月



大宮区の祭礼は、毎年10月第2週の土曜日に、南房総市富浦地区(旧富浦町)の内陸部に位置する宮本、大津、鶴鳴(手取居倉)の3地区による合同祭である。
同祭礼の始まりは、昭和3年に昭和天皇の即位を祝して、大宮3地区で担ぎ屋台を出して合同祭を行ったことに由来し、以降、地域の主要産業である枇杷栽培や稲作の豊穣を祈念するために執り行われている。
祭礼では、「平群囃子」と呼ばれる安房西部特有の祭囃子を奏でながら、各地区の担ぎ屋台が巡行される。
例年、道の駅おおつの里周辺で行われる各地区の屋台の共演は、見どころのひとつである。
大宮区の祭礼で登場する「担ぎ屋台」は、一般的な4輪の山車・屋台と異なり前輪が付いておらず、車体を前後に貫く担ぎ棒で車体を持ち上げて動かすのが特徴の屋台であり、安房地域内陸部の一部地域の祭礼でしか見ることができない。
比較的規模が小さい祭礼ではあるが、安房地域の山間集落らしい、風情ある秋祭りを楽しむことができる。