伝統行事等詳細

みやづまつり(さんのうまつり)
宮津祭(山王祭)

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行事内容

宮津旧城下の守護神である山王宮日吉神社の例祭で5月13日から15日にかけて行われます。江戸時代は藩祭とされ武士も祭礼に加わる城下挙げての祭が行われてきました。神輿を中心とした城下の平安を祈る祭で山王宮神輿組の青年が渡御を担い、それに宮津市無形文化財である浮太鼓、また神楽が市内を巡行します。浮太鼓は漁師町でのみ伝承される奉納芸能であり古来の形を厳格に受け継いでいます。神楽は宮津西部八町が輪番制で行っています。
15日の本祭では早朝の手水の儀から始まり、祓所での修祓の儀に続いて神殿で例祭が執り行われ巫女舞が披露されます。拝殿での神楽の奉納、宮司家前での浮太鼓の披露の後、神幸祭が行われ浮太鼓早打ちの中で山王神を神輿に迎えます。神輿は先ず天橋立を望む大利浜に進み祈祷を行い、威儀物行列と共に旧城下町を巡幸します。夜の7時頃に漁師町御旅所で神輿練り込みが行われた後、神楽と浮太鼓を伴い宮入が始まります。神域石段を上り拝殿に戻ると神輿は三度勢いよく差し上げられて暗闇の中で神は本殿に戻り山王祭は終了します。

行事の見どころ

宮津祭の最大の見せ場は神輿の「御宮入」である還御の儀です。漁師町御旅所の神輿は夕闇と共に「練り込み」と呼ばれる往復をくり返します。
何度行うかは決まっていませんが、川にかかる小橋を超えると練り込みは終わって宮入りとなり、担ぎ手の掛け声が変化します。「ヨイヤー・サー」という宮入独特の掛け声と、そこに重なる浮太鼓の響きに包まれながら石段を登る神輿の姿は、何百年続いた此の地に生きた人々の魂を思い起こさせます。
石段を登りきった神輿は拝殿に入り三度、勢い良く上げられます。その瞬間に明かりは消され神域は淨闇に包まれます。神が担ぎ手の声と、柏手と、浮太鼓の嵐の中でご本殿に還る瞬間は、言葉に尽くせない感動があります。

周辺地図

例年の実施日
5月13日~15日
令和6年度の実施日
令和6年5月13日~15日
補足事項
開催場所
山王宮日吉神社(京都府宮津市宮町1408)
交通アクセス
京都縦貫自動車道-宮津・天橋立ICから車で7分、宮津駅・天橋立駅から車で5分
お問い合わせ先
山王宮日吉神社
0772223356
ホームページ
https://www.sannougu.jp/