かんこおどり
かんこ踊り
- 石川県
- 7月

石川県にある白山登山の玄関口、白峰市ノ瀬が発祥の地とされる踊りである。現在は、毎年白山開山日に近い7月中旬の土・日曜日に白峰で開催される「白山まつり」で上演する。
「カンコ(鞨鼓(かっこ))」と呼ばれる肩下げの締太鼓を用いる。演者は、歌い手、カンコ打ち、踊り手の三者からなり、現在の演目は、野良着姿で踊る「農民踊り」と、大正中期頃に考案された神主・巫女姿で踊る「神子(みこ)踊り」、自由参加による「輪踊り」が中心である。
カンコ打ちが繰り返すカンコの拍子に乗って、歌い手が「河内(こうち)の奥(市ノ瀬方面)は朝寒いとこじゃ 御前(御前峰)の風を吹き降ろす」と歌い出し、手ぬぐいや扇を持った踊り手とカンコ打ちが優雅に踊る。