やまぐちさぎりゅうきょうげんほぞんかいていきこうえん
山口鷺流狂言保存会定期公演
- 山口県
- 10月、11月

萩藩狂言方春日庄作より伝わる直筆の型付及びその弟子による型付を用いて伝習される山口鷺流狂言を演じる。能楽狂言方鷺流分家伝右衛門の芸系を伝承する山口鷺流狂言保存会により、毎年秋に定期公演として開催されている。
鷺流は、明治期に家元、分家とも途絶え、地方にわずかにその芸が残った。新潟県佐渡市には家元鷺仁右衛門系の芸、山口には分家鷺伝右衛門系の芸が残り、それぞれ他には伝承されていない。
鷺伝右衛門系の芸は他流(大蔵・和泉)、また仁右衛門系の芸とも違う演出があり、現在は山口でしか観ることができない。
能楽の研究においても鷺伝右衛門系の芸が現存していることは貴重とされており、他流、他派の芸との違いを感じながら観ていただきたい。