みごちひきやまぎょうじ
三河内曳山行事
- 京都府
- 5月
三河内曳山行事(京都府登録民俗文化財)は、三河内区民の氏神である倭文神社の春の例大祭で行われる屋台巡行です。三河内祭の屋台巡行は江戸時代から続く伝統行事ですが、現在の曳き屋台スタイルになったのは明治時代からのものです。巡行列は三河内地区内の6町内からそれぞれ山や芸屋台等を曳き出し、お旅所に集結し、賑やかに囃しながら倭文神社へ向かって区内を巡行します。巡行の中で筋交橋より対岸の須代神社に向かって「オーイ、オーイ、オーイ」と三度唱えます。これは対岸の明石の須代神社の須勢理姫と倭文神社の天羽槌雄命が夫婦であり、倭文神社の祭礼では倭文神社の祭神が須代の祭神を呼ぶとの慣わしだからです。2神は、両神社の中間あたりにある一本木という場所で出会う、とされています。
5月3日の太鼓屋台の巡行列、翌4日の山屋台・太鼓屋台等12台の巡行列は太鼓・囃子とともにとても賑やかです。また、刺繍を施した見送り幕や水幕などで飾り上げた山屋台は壮観です。和装素材の絹織物を提供する丹後ちりめん織物産業の富の蓄積を体感します。