伝統行事等詳細

やなべちくさいれい
岩滑地区祭礼

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行事内容

岩滑八幡社の例大祭で、山車2輌(義烈組八幡車、西組御福車)が曳き出されます。サヤから出た山車は、氏神である岩滑八幡社を出発して地区内の神社を廻り、その後氏神に戻ります。地区内の各神社や岩滑八幡社では山車の前棚人形「三番叟」や神楽囃子が奉納され、岩滑八幡社の常舞台では「神子(みこ)舞」が奉納されます。
初日の夜には、提灯で飾られた山車が「新美南吉記念館」に曳き込まれ、近くに流れる矢勝川に堤にて花火が打ち上げられます。二日目の山車曳きの終盤では、岩滑中町の交差点にて山車二輌の大回転が行われ、大いに盛り上がります。
祭礼の起源は不詳ですが、山車については古文書により天明元年(1781)まで遡ることができます。また、三番叟と神子舞も江戸時代から受け継がれており、古文書により嘉永5年(1852)にはその存在が確認できます。
なお、岩滑地区の山車2輌は、半田市の有形民俗文化財に指定されています。

行事の見どころ

【山車の大回転】
岩滑地区の祭礼のクライマックスと言えるのが、岩滑中町交差点での山車の大回転です。大回転は義烈組と西組の山車が1輌毎行います。山車は先ず右に3回転し、すぐさま反転し3回転します。前梶と後梶が息を合わせないと山車が交差点の中心から外れてしまうため、楫方の技量が試されます。見事に成功すると観客から大きな拍手が沸き起こります。

【三番叟と神子舞】
岩滑地区の祭礼では、義烈組八幡車の前棚にて三人のかくれ遣い人形「三番叟」が演じられます。また、岩滑八幡社境内の常舞台では、「東神子」「西神子」の二名による神子(みこ)舞が披露されます。岩滑出身の児童文学作家「新美南吉」(1913年生まれ)は、義烈組に所属し、童話「狐」の中で岩滑八幡社の宵祭りと「三番叟」「神子舞」の情景を描写しています。

【打上げ花火】
岩滑地区では、祭礼の初日の夜に新美南吉記念館を会場に「南吉祭」と称して宵祭りを開催しています。岩滑八幡社で提灯飾りをした山車が新美南吉記念館に曳き込まれた後、記念館北側の矢勝川から花火が打ち上げられます。花火と提灯飾りをした山車は幻想的です。会場ではコミュニティーによる売店などのブースも開設され、多くの観客で賑わいます。

周辺地図

例年の実施日
4月上中旬の土日
令和6年度の実施日
令和6年4月13日、14日
令和7年度の実施日
令和7年4月12日、13日
補足事項
開催場所
岩滑八幡社(愛知県半田市岩滑中町七丁目80番地)周辺
交通アクセス
名古屋鉄道河和線「半田口」駅下車 徒歩6分
お問い合わせ先
半田市立博物館
0569237173
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