あやどのよるねんぶつとぼんおどり
綾渡の夜念仏と盆踊
- 愛知県
- 8月



夜念仏は、新仏(1年のうちに亡くなった人)の家を周り、霊を慰めるための回向(念仏)を手向け、その余興として手踊り(盆踊)を踊る盆行事です。かつては愛知県の三河山間部から岐阜県恵那市にかけて広く行われており、周辺には「夜念仏供養塔」も残っています。しかし、現在も夜念仏と盆踊が一連のものとして残るのは、豊田市の綾渡地区のみとなっています。
愛知県豊田市にある国指定重要無形民俗文化財です。盆の夜に、地域の人びとが行列を作って歩きながら、所定の位置で立ち止まって鉦を打ち、回向(念仏)を唱和する夜念仏と、三味線や太鼓などの楽器を使わず「音頭とり」が歌う曲に合わせて下駄の足拍子だけで手踊りを踊る盆踊です。
昭和35年から「綾渡夜念仏と盆踊り保存会」によって保護されています。