くぜちくあきまつり
久世地区秋祭り
- 大阪府
- 10月

【概要】野々宮神社とだんじり祭り
創建は不詳だが約400年前と言われる。和泉国大鳥郡深井荘野々宮香林寺の略縁起によると、天正年間に細川氏の兵火に遭い、春日社領であった奥山(現深井清水町)に転座し、再建されたとされる。明治4年(1871年)までは中村(現深井中町)の香林寺(行基建立49院の1院)と併存していたが、神仏分離で同寺と離れ、翌5年に郷社に列した。1万平方メートルの境内には、稲荷社、春日社、八幡社、厳島社があり、明治42年に畑山の愛宕神社、東山の厳島神社、百済(現北条)の東山神社、八幡神社、楢葉の八阪神社、高揚(現深井北町)の菅原神社、八田(現東半田)の菅原神社を合祀した。例祭には深井だんじり祭りや久世だんじり祭りも併せて行われ、二日間にかけて氏子によるだんじりの宮入等で境内が賑わう。その秋祭りに向けて各町は、青年団、子ども会、各種団体が力を合わせて、練習や準備を行い、伝統の祭りを運営している。境内には寛文3年の銘のある石灯篭一対など石造遺物がある。また、堺市指定保存樹林の鎮座の森「常陵(とこはか)の森」に囲まれている。常陵とは深井郷の古名の常陵郷に由来する。
【対象となる伝統芸能・伝統行事:久世地区(東山/高山)だんじり祭の起源】
寛文8年(1668年)東山新田開発が始まり、寛文11年大和国二上山より12社権現を勧進し東山神社建立。
明治初年(1868年~)東山は南と北の二つの村に分かれ、夫々の地車を所有していたと伝わる。(※注①)
明治42年 神社合祀例により東山神社廃止、野々宮神社に合祀。明治末期地車曳行という記録あり。
大正6年(1917年)東山3地区共同で地車購入、昭和20年中断していたが共同で地車曳行が再開。
昭和62年自治会総会(高山)で地車新調を決定、平成元年 現在の地車曳行を開始。
※注①:岩根淳著「泉州地車往来」に「初代地車として北(北垣外・高山)、南(桝矢)があり、12社権現に宮入りした」とある。
野々宮神社への各町の宮入(五穀豊穣のお礼参拝)や地域での曳行。
泉北1号線側道での各町によるパレード曳行。