こしきいわじんじゃしゅうきれいたいさいだんじりじゅんこう
越木岩神社 秋季例大祭 地車巡行
- 兵庫県
- 9月



毎年9月22、23日の2日間、越木岩神社秋季例大祭の一環として、越木岩地車保存会が二台の地車を地域を分けて氏子中の地域を隈なく巡行する。一台は越木岩青年会が巡行を担い(名称:弐番地車)、もう一台は越木岩青年会OB会、壱番会が巡行を担う(名称:壱番地車)。
青年会が担当している弐番地車には、中高生の男女から構成される青年会ジュニアと小学校二校のそれぞれの子ども会が引綱を担当し地域を練り歩く。また祭り初日が平日の時は地域内の幼稚園、保育園そして老人ホームへの表敬訪問を行う。壱番地車を担当しているのは青年会OB会、壱番会が操作担当し、お囃子は小学校3~6年生の児童が担う。また引綱には園児、低学年の小学生が参加している。
22日が平日の時は、西宮市立北夙川小学校の校庭に表敬訪問し、全校生徒の前で二台の地車の練り合わせを行う。その後、3年生全員は校庭に残り、越木岩の祭りや地車の歴史についての授業を受ける。23日の18時頃には、御旅所の越木岩会館から祭り最大のイベントが行われる阪急苦楽園口駅前会場へと向かう。来賓の挨拶後、子供会の神輿の練り回しがあり、各地車によるパフォーマンスが行われる。
イベント終了後、二台の地車は越木岩神社へ戻るため、中新田川をはさんで並走し、宮橋へと向かう。宮橋手前の鳥居をくぐり、神社までの参道の急坂をあがって、観衆が出迎える境内へ入り、宮入となる。宮入後は小屋納めをして秋季例大祭は終了する。
見どころは、23日の18時頃からイベント会場(阪急苦楽園口駅前会場)に移動して行われる、各地車のパフォーマンスである。とくに、約40メートルを全速力で走る”トバせ”は迫力があり、観客からも大きな声援や拍手をもらいながら盛大に行われる。
また、1時間のイベントが終わったあとに二台の地車が越木岩神社へと向かう道中で見ることができる、中新田川の川面に二台の地車の提灯の燈のローソクが映し出させる地車の姿は、言葉にできないような絵になる光景である。