ひじりじんじゃれいたいさいおよびしのだきゅうちょうだんじりまつり
聖神社例大祭及び信太9町だんじり祭り
- 大阪府
- 10月



和泉市信太地区の氏神、和泉国三宮として聖神社(国の重要文化財)がある。この神社の歴史は古く、西暦675年に祀られたという説がある。
聖神社では10月の第二日曜日に例大祭が行われ、神社のご神体を乗せた神輿が、氏子である各町(王子・幸・富秋・葛の葉・尾井・上・太・上代・宮本の9町会)を練り歩く。また、宵宮・本宮・後宮(10月の第2土・日・月曜日)には9つの町会が所有する9台のだんじりが当該地区内を曳行。「信太9町だんじり祭」として、多くの見物人が訪れる。
だんじり祭に関する歴史的経緯は定かではないが、記録によると大正末期には、だんじり曳行が行われていたようである。
和泉市の信太・幸地区、信太連合のだんじり祭は、聖神社への宮入りと神輿渡御が見どころである。熊野街道に近い山裾の住宅街にある鳥居から山上の神社へ、標高差約50m、長さ約400mの急な長い坂道を上ってだんじりが宮入りする。
もうひとつの特長は、神輿渡御である。当番町のひとびとが聖神社から神輿を担ぎ出し、禅宗のお寺・蔭涼寺へ参詣した後、御旅所を経て氏子の町内へ神輿渡御を行う。神輿当番町を除く8町のだんじりが見守る中を、白い上下衣装のひとびとが神輿を担ぎ境内を練り歩いた後、宮出する。だんじりと神輿が神社境内でいっしょに並ぶ渡御の光景は、他地区のだんじり祭ではあまり見かけない光景である。
各町のだんじりは宮出の後、鶴山台団地の中でやり回し。坂を下ってふもとの各町へ帰り、午後はだんじり曳行を休止する。
宮入りが行われる本宮の日は、氏子の町々を神輿が渡御するからである。
このため、和泉市、信太連合のだんじり祭は、宵宮・本宮・後宮の3日間にわたって行われる。