うちだかすがじんじゃしゅうきれいたいさい うちだちょうしゅうきさいれい(だんじりまつり)
内田春日神社「秋季例大祭」 内田町「秋季祭礼(地車祭)」
- 大阪府
- 10月
毎年、氏神である内田春日神社においては、春と秋に「例大祭」を挙行しており、内田町会として秋季例大祭の日(10月初旬)に「祭礼」として3日間、地車を曳行している。口碑によると、「祭礼」は江戸時代から行われており、戦後、泉州各地で次々と地車を売却や解体する流れがあった中、当町では今日まで一度も絶やすことなく継続され、五穀豊穣と住民の健康、地域の安寧に願いを捧げている。
高校生から20代後半で構成される青年団、これに中学生や小学生を加えた「曳き手」によって地車を曳行し、本宮の午前には「宮入り」として、氏神である内田春日神社参道に地車を曳き入れる。その際、当町に伝統的に伝わる独自の「宮入り囃子」、鳴物囃子「宮入り太鼓」を披露し、子ども達による練り歩きが行われる。
松尾地区の7台の地車が内田町内に集結して曳行し、「松尾連合地車祭(連合パレード)」が盛大に行われる。
主な見どころは、「動く芸術品」といわれる地車本体の彫刻や装飾品、そして、多くの曳き手によって地車を勢いよく走らせ、豪快に直角に方向転換する「やりまわし」。高さ約4メートル、重さ4トン、これに鳴物や大工方などを加えた総重量5トンを超える地車がスピードを落とさずに一気に曲がる姿は圧巻。
また、夜間曳行では、提灯に飾られた華麗な地車のゆっくりと練り歩く姿がとても幻想的で、昼間の「動」、夜の「静」の対比も見どころのひとつである。