おたびまつりのひきやまぎょうじ
お旅まつりの曳山行事
- 石川県
- 5月



「お旅まつり」は、1640年頃に莵橋神社と本折日吉神社の神輿が巡行の際、加賀前田家三代前田利常が隠居した小松城門前へ赴き、藩主前田家の平穏と武人としての命運が長く続くことを祈願し、それぞれの御旅所(おたびしょ)や氏子の住む各町を渡御(とぎょ)して回ったことが始まりとされています。
神輿が氏子町内を練り歩くことを「旅する」と言ったことから「お旅まつり」と呼ばれるようになりました。
250年の歴史を持つ小松の子供歌舞伎は、主に女の子が演じます。役者に選ばれた子供たちは、3ヶ月前から台詞を覚え、1ヶ月前から歌舞伎の師匠とほぼ毎日稽古。一方で、大人たち(五人衆、若連中)はパンフレットの作成、衣装や道具の準備、上演中のサポートにと駆け回ります。
このように、江戸時代から伝統を守り伝えられてきた歌舞伎は、子供の芝居だろうと侮れないレベルの高さで、見物客からは歓声が上がります。