よしかわくまのじんじゃれいたいさい
吉川熊野神社例大祭
- 愛知県
- 4月



毎年春に行われる例大祭。地域のこどもたちが参加するこどもお囃子クラブと保存会によるお囃子の奉納や子どもみこしの奉納、町内の練り歩きなどが行われます。
例大祭で使用される吉川獅子屋形は大府市指定有形民俗文化財であり、長持胴部には「吉川村 若者」「天保七年」(1836年)の墨書が残る、現時点では市内唯一の江戸期の獅子屋形です。
『尾張徇行記』によると、吉川村の江戸後期の戸数は114戸とされ、決して多くはない村人が協力し、漆塗り・金箔押しが施された二層屋根の豪華な屋形をつくりました。
獅子屋形を手がけたのは、かつて多くの仏壇屋があった名古屋橘町の「吉野家善八」という職人で、尾張地域で流行した獅子屋形を伝える貴重な例となっています。
昭和55(1980)年に、バラバラに破損していた屋形を地元住民の力で大規模修理を行い、現在まで大切に守り伝えてきました。