さこしぼんおどり
坂越盆踊り
- 兵庫県
- 8月

坂越は広場が少ない地形であったことから、街並みの通りで盆踊りが行われてきました。
道路の片側に音頭台を設け、囃子にあわせて踊り手が2列対向して踊るのが特徴です。その始まりは、坂越で海運業が盛んであった18世紀に遡ることが文書等から確認でき、現在は赤穂市の無形民俗文化財に指定されています。
坂越盆踊りは、三味線・尺八・樽太鼓の囃子にあわせて唄を出し、そのゆったりとしながらも力強く風情のある踊りで、かつては他の地域からも踊りに人が集まるほど賑やかな行事でした。
赤穂市内の各地で行われている盆踊りと比較しても、坂越のそれとは踊りや音曲が類似するものがなく、港町独特の貴重な芸能と言えます。