わかみやまつり
若宮祭り
- 愛知県
- 5月

若宮祭りは名古屋三大祭りと呼ばれる祭礼行事の一つであり、寛文11年(1671)に始まり、その後7輌の山車が曳き出されるようになった。
5月15日の試楽祭では福禄寿車が境内へ曳出され、からくり人形の奉納披露が行われる。5月16日の例祭では、午後に御輿を先頭にして那古野神社への渡御が行われ、道中ではからくり人形の奉納やお囃子が披露される。その後若宮八幡社へ戻り、福禄寿車は提灯で飾り付けられる。
若宮祭りに登場する山車福禄寿車は、かつて若宮祭りに参加した7両の山車の中で唯一残るものであり、延宝4年(1676)に製作された。
山車にのるからくり人形は、福禄寿人形を大将として、一人の唐子は団扇太鼓を打ち、もう一人は蓮台に左手をつき逆立ちとなって頭を振り右手で鉦を打つ。幕は天保時代のもので白羅紗に鶴である。大幕は天保6年(1835)に藩主斎朝公から猩々緋の無地幕を拝領したものである。