あぐちじんじゃはっさくさい
開口神社八朔祭
- 大阪府
- 9月



堺旧市街地南ノ庄に存する開口神社の八朔祭は、永和元年(1375)の年中行事として八月一日(八朔)の日に御霊会が行われた記録と、文明16年(1483)三村社祭礼記録-宮座記録が残っている。
この開口神社における最大の年中行事は泉州最初の秋祭りとなっている開口神社八朔祭であり、四台の「ふとん太鼓」が各地区から宵宮と本宮に神社へと宮入し、大変な賑わいを見せている。
堺市内においては五枚の蒲団と大きな四つの大房を付け、一度に60人の担ぎ手が肩を入れて担ぎ上げ、乗り子が叩く太鼓の音に合わせて足を運び大きな房を振らせる事が最大の特徴である。
開口神社の「ふとん太鼓」は堺北ノ庄の菅原神社と並び、堺市における「ふとん太鼓」の文化発祥の地域といわれており、堺に残る正確な記録では明治中後期であるが、言い伝えや他府県に売却された「ふとん太鼓」の記録や現存する太鼓台から、江戸中後期から存在すると考えられている。
ふとん太鼓と呼ばれる練り物を60人前後の担ぎ手が担いで宮入奉納する。乗り子の子供8人と大人2~3名が乗り込み、最大重量2トン前後におよぶふとん太鼓が、太鼓を打ち鳴らし装飾に取り付けられた大小様々な房を揺らしながら担いで練り歩く様子は圧巻。
太鼓の叩き方や本殿前での差し上げなど、所作は厳密に行われ伝統が受け継がれている。