しもさいじょうはちまんじんじゃあきまつり
下西条八幡神社秋祭り
- 兵庫県
- 10月


下西条八幡神社で行われる秋祭りは、五穀豊穣を願う祭礼である。
祭礼は、天狗の先導により村内屋台巡行から始まり、神社境内では獅子舞が上演される。獅子舞について地元出身の瀧川駿氏の研究があり、それによれば室町時代に伊勢神楽の系統を引いて上演されたのを起源とし、現在まで伝来していると推察されている。
祭礼は少なくとも江戸時代前期には、天狗が先導し屋台巡行と獅子舞が組み合わせて行われ、これが現在まで継承されてきたと推測される。獅子舞は牡丹、谷渡り等15の演目を伝えている。ただ獅子が舞う曲の調子は周辺で演じられるものとは異なり、これは獅子舞の調子の中に伊勢神楽伝来のものがあると推測される。
獅子舞の大トリの平舞は難易度が高い舞で、五つの技を披露した後に獅子は得意げに天に向かって吠える。また屋台差し上げの時、獅子も屋台に乗り舞う。