くまのじんじゃれいたいさい(ふじさわのししまい)
熊野神社例大祭(藤沢の獅子舞)
- 埼玉県
- 10月



2社1寺に獅子舞を奉納します。揃いの祭りとして、土曜日に金刀比羅宮に、本祭りとして日曜日に不動院、熊野神社に獅子舞を奉納します。
起源や伝来の年代は不詳ですが、天下泰平、国利民福、五穀豊穣、災害消除を念じ、寛元3年(1245)に奉納した舞に端を発したとされています。舞を「狂い」といい、「花掛かり」(一の狂い)と「さお掛かり」(二の狂い)が主となり、二頭の雄獅子が雌獅子を奪い合う戯曲に仕立てられています。
所作は粗野、粗暴さを表現し、舞に古典的な渋さを秘めながら、宗教的な敬虔さをあらわすもので、独特な伝統の古さを物語るものです。
見どころは、揃い、本祭り共にその庭に入る「狂い込」と呼ばれる場面、雄獅子2頭が雌獅子を取り合うために争いをする場面です。ただし、後半の少し飽きてしまうような「ひら」と呼ばれる部分も、その難しさを知る獅子経験者は好むようです。