毎年春と秋（10月最初の3連休の日曜日）に執り行われる、金ヶ崎神社（黒岩神社）の祭礼

前日夜の宵宮と、神社本殿から元住吉神社若宮までを、神輿と神式行列が播磨地方特有の布団太鼓台を伴って巡行する。

氏子地域では青年団による獅子舞が午前中に各戸を廻り、午後からの神輿と布団太鼓の宮入りに先立って境内に猿田彦（はな）が現れ、囃子と共に獅子舞の宮入奉納が行われる。

布団太鼓は昭和５年頃に中古品を購入したと伝わる。明治40年に黒岩神社に住吉神社を合祀して金ヶ崎神社に改称して100年になるのを機に、平成16年に大改修を実施した。

創立年月日は不詳だが、金ヶ崎神社ははじめ黒岩神社で、1907年に金ヶ崎住吉神社を合祀し、金ヶ崎神社と改称した。金ケ崎神社に改称する以前の黒岩神社の秋祭りでは本殿前で獅子が舞い、布団太鼓の練り合わせが奉納され、五穀豊穣を祝う。

春季祭礼では社殿での奉納舞に加え、五穀豊穣を願う練り行燈をいずれも青年団が行います。また、秋季祭礼では、布団太鼓の宮入や奉納舞の後、現在の金ケ崎神社から宮司様と猿田彦を先頭に神輿を守る武具を持った10数人の氏子が住吉神社跡地へ渡る、御旅と称する儀式を行います。その後、布団太鼓は子供たちに引かれて地域内を練り歩き、最後に布団太鼓を倉庫（太鼓部屋と呼ばれる）に運び、納め時には独特の掛け声で祭りを締めます。