いしづじんじゃしゅうきれいたいさい
石津神社秋季例大祭
- 大阪府
- 10月


大阪府堺市内で30台あるふとん太鼓による五穀豊穣と大漁祈願を根源とする祭り。
ふとん太鼓(ふとんだいこ)は、大阪府河内・泉州地方や、兵庫県播磨・淡路その周辺で担がれる大型の太鼓台のことである。祭りの飾り山車の一種であり、形状的な最大の特徴は、正方形の巨大な布団を屋根にあたる部分に逆ピラミッド型に積む点にある。布団だんじり、布団神輿、布団屋台などとも呼ばれる。
ふとん太鼓が始まった江戸中期、綿入り布団が庶民にとってはとても貴重品で、神様が神輿で巡幸(各地を回る)する道中、お旅所(巡幸の途中で泊まる所)で休まれる時に、 氏子が寝具として布団を運んで使われたのが由来。
五枚重ねの朱色のふとんは神様が座る場所で目にも鮮やか。八人の叩き手と言われる乗り子が太鼓を叩きながら祭り囃子を歌い、約60人の男が約2トンの太鼓台を担ぎ、太鼓に合わせて房を勇壮に揺らす。
石津神社に宮入する氏子四町はふとん太鼓二台(浜石+緑ヶ丘)とだんじり二台(石津+神市)。堺市の中でもふとん太鼓とだんじりが同じ神社に宮入する珍しい祭り。
互いの協力によりそれぞれの良さを引き出し、地域の活性化からマニアの醍醐味まで人気を誇る。