かねざきやまかさぎょうじ
鐘崎山笠行事
- 福岡県
- 7月

近世北部九州において、博多を規範とした文化が移入・模倣され周辺の町や村に定着する「ハカタウツシ」の中で生まれた行事である。
宗像市にはかつて十数の山笠行事があったとされるが、現存は当該行事を含め4件である。起源については定かではないが、大正時代に疫病が流行った際、疫病退散を祈願したことが始まりの一説ともいわれる。行事は地区の織幡神社境内須賀神社での神事の後、地区内で舁き山行事が行われる。
美しい海を背景に巡行する山笠は漁村部ならでは。また、勢いや活気づけの意味として舁き山行事の端々で山笠を大きく前後にゆする「山ゆすり」の所作も見どころのひとつ。