きしわだだんじりまつり
岸和田だんじり祭
- 大阪府
- 9月、10月



岸和田だんじり祭(きしわだだんじりまつり)は、岸和田市域全域で、毎年9月と10月に行われる祭礼全般を指す。元来は旧市と呼ばれる岸和田城下町の祭礼であったが、今では全市域に広がり、山手の10月に行われる祭りも岸和田だんじり祭として周知されている。
その由来は、延享2年(1745年)に、北町の茶屋新右衛門が大坂の祭を見聞し、牛頭天王社(現・岸城神社)の祭に献灯提灯を掲げたいと藩主に願い出て許可されたのが始まりとされる。また元禄16年(1703年)、岸和田藩主であった岡部長泰が伏見稲荷神を岸和田城三の丸に勧請し(三の丸神社)、五穀豊穣を祈願して行った稲荷祭を始まりとする説がある。また岸城神社では、疫病退散の祭として町方の人々が始めたのが起源としている。
速度に乗っただんじりを急激に方向転換させる「やりまわし」が見せ場であり、曳行コースの曲がり角は大勢の観客であふれる。また、だんじりに施された精緻な彫刻も見所で、休憩時などの停止中に申し出れば見物を許可してくれる場合もある。
例年9月と10月に、旧市、春木地区(9月)と、南掃守地区、八木地区、山直地区、東岸和田地区、山直南地区、山滝地区(10月)に分かれて開催されるため、祭礼期間は市内のいたるところでだんじりの曳行をみることができる。