ひのきたのじんじゃあきまつり
氷野北野神社秋祭り
- 大阪府
- 10月



氷野北野神社は氷野地区の氏神で、菅原道真公を祭神とし、毎年10月20日に祭礼が行われています。宝暦8年(1758)に「大工 作右門」によって建立されました。氷野・赤井両村が作成した社殿の修復願の写しが伝わっていますが、もともと一村であった氷野と赤井は、明治35年(1902)に赤井北野神社が分祀されるまでは、ともに氷野北野神社を氏神としていました。拝殿前には文政5年(1822)に氷野村から奉納された灯籠と赤井村から奉納された狛犬があります。
現在の社殿は昭和43年(1968)に建てられましたが、以前の社殿で使用されていた象(ぞう)鼻(ばな)や蟇(かえる)股(また)が残されています。
天神さんは稲作を中心とする五穀豊穣の神であることから、明治26年「三代目彫清 柳原清蔵」により地車(だんじり)を新調して、氷野北野神社の祭礼である10月20日、往時から集落では秋の実りの時を迎えると、曳き出して神への感謝と豊作を祝い、明治から、大正、昭和、平成、令和の時代を営々と伝統を築いてきました。
老若男女、大人から子供まで多くが参加し、地車(だんじり)の曳行や地車(だんじり)囃子の奉納等、神さんへの感謝と豊作を祝う数少ない地域の歴史的伝統行事として受け継がれています。まさに、地域挙げての祭りであり、豊かな田園とその実り、経済力がこの地域にあってこそ残せた行事であり、治水と新田のたまものであります。
当地区の地車(だんじり)は大阪北河内型でとても大型で、「三代目彫清 柳原清蔵」の彫り物は大変貴重な文化的な価値があります。
地車(だんじり)の曳行は、太鼓・鉦に合わせてゆっくりと雄大に行われます。
また、子供を中心とした祭り囃子も見どころです。