しらひげじんじゃだいみょうぎょうれつ
白髭神社大名行列
- 大分県
- 9月
中津藩主奥平氏は疱瘡などに効能があるとして歴代にわたり秋の例大祭に行列を仕立て、神社への参向を行っていました。明治の廃藩置県で、参詣時に使用していた大名行列具足一式が奥平氏により白髭神社へ献納され、このことにより、9月の例大祭には地区住民の手で大名行列を行うようになっていきました。
戦後一時中断した時期もありましたが、昭和55(1980)年に保存会を発足して、用具衣装など整備し直し、隔年で伝承を再現しています。
7つの組の子どもたちがそれぞれ衣装をそろえ、弓隊、槍隊、長持ち隊、奴、飛脚、子ども神輿、傘鉾などで参加をします。かわいい子どもたちの行列に沿道から拍手が送られます。
行事の一番の見どころは、青壮年2人1組の毛槍隊が行う妙技で、先導者が長い毛槍を腰の周りで回転させながら、後ろに控えている後継人に毛槍を投げて渡す場面です。後継人は5m以上もある距離から投げられた槍を見事受け取って、先導が交代すると、大きな拍手が沸き起こります。