しもじょうかぶきていきこうえん
下條歌舞伎定期公演
- 長野県
- 11月



300年以上歴史のある下條村指定無形文化財、下條歌舞伎の保存・継承の為に下條歌舞伎を上演します。
江戸時代の享保4年、名古屋から太夫が来て吉岡地区で興行を行ったことが起源といわれています。
江戸時代は天保、安政の頃が最も盛んでした。明治期に入って名古屋方面より専門的な技術が伝わり、若い愛好者によって各地区に広まり、競って上演されたり他町村にも招かれ名声を高めました。
歌舞伎作者である、河竹黙阿弥の娘の養子となった河竹繁俊さんの母『みち』さんも、下條村で歌舞伎を演じたことがあり、今も地元の皇大神宮には寄進した賽銭箱が残っています。
下條村オリジナルの歌舞伎台本もあり、親田地区の庄屋であった古田鷹麿が書いた『不二鏡湖水浮船』は、下條村指定の重要文化財となっています。
戦後、青年会が中心となり村内各地区で歌舞伎が盛んにおこなわれましたが、高度経済成長もあり趣味も多様化し担い手も減少してきました。昭和46年には当時残っていた親田歌舞伎、北又歌舞伎、粒良脇歌舞伎の3団体の会員が中心となり、下條歌舞伎保存会を設立しました。伝統芸能の継承、後継者の育成など、毎年1回の定期公演に加えて、村外での公演にも積極的に参加しています。
保育所保育園児の歌舞伎体験 下條カブキッズの開催、下條中学校1年生の歌舞伎体験事業、小中学生対象の下條村こども歌舞伎教室など後継者育成にも力を入れています。
下條歌舞伎に伝わる、様々な師匠から受け継いだせりふ回しや所作なども残っています。
また、後世に残すべく、演目の復活及び台本の制作を行ってきました。
これから後世にずっと残っていく、また進化を続けながら歌舞伎を継承していく、以前のやり方にこだわらずに保存継承をしていく実験的な歌舞伎保存会です。
是非一緒に活動を見守り支援していただければ幸いです。
今回初めて、公演の模様をオンライン配信します。
『菅原伝授手習鑑』寺子屋の全てがわかる!寺子屋の前日譚『松王屋敷』を下條歌舞伎保存会、『寺子屋』を高校生、中学生、高校生を中心とした、こども歌舞伎教室で務めさせて頂きます。
また、恒例となった、歌舞伎・太鼓・書道のコラボパフォーマンス、歌舞伎化粧体験も開催します。